黒線を走れ! micro:Maqueen

3.ラインセンサー

 

Maqueenの車体裏面には、赤外線(IR = Infrared rays)の反射を利用したラインセンサーが、左右に15mm離れて2個付いています。

四角いラインセンサーの中に、丸いレンズ状の部品が2つあります。
透明に見える方は、赤外線を発光するLED部品です。
黒く見える方は、反射した赤外線を受光するフォトダイオード部品です。
フォトダイオード部品が受けた赤外線の状態が、ラインセンサーブロックの値になるしくみです。

白い紙の上や机の上などの赤外線が反射するところでは、ラインセンサーの値が「1」になります。このとき、Maqueen車体表面の青LEDも光ります(下写真)。


黒い紙*3の上や、Maqueenを空中に持ち上げたりして、赤外線が反射しないところでは、ラインセンサーの値が「0」になり、車体の青LEDも光りません。
Maqueenはこのようにして、黒線と白い部分を見分けます。

ラインセンサー左右の組み合わせ

ラインセンサー左の値ラインセンサー右の値
0(黒)0(黒)
0(黒)1(白)
1(白)0(黒)
1(白)1(白)

※3 まれに、黒色でも「0」にならず「1」となることがあります。
 原因の一つに、太陽光や白熱電球の光が考えられます。
これらの光には、強力な赤外線が含まれているので、ラインセンサーが誤動作を起こすことがあります。
Maqueenのラインセンサーは車体の中央部に隠れるように付いているため、外光の影響は受けにくいのです。
しかし、できるだけ室内の蛍光灯やLEDライトの下で走らせるのがよいでしょう。
 もう一つの原因に、コースの黒色インクの種類によるものがあります。
これについては「5.サーキットコース」の注釈を参照してください。